蜂蜜とプロポリスの組み合わせ

健康食品の分野で、人気が急上昇しているプロポリス。
プロポリスを作れるのはミツバチだけで、しかも全世界のミツバチの中で1%程のミツバチしか作ることができません。
プロポリスを作ることができるセイヨウミツバチと、日本のミツバチと何が違うのでしょうか?
本当に日本のミツバチには、プロポリスを作る能力は無いのでしょうか?
今回は、日本の蜜蜂とプロポリスを作ることができるセイヨウミツバチの違いについて、皆さんにご紹介させて頂きます。

日本のミツバチではプロポリスを製造できない?

結論から書かせて頂きますと、日本のミツバチの巣からプロポリスを取り出すことはできません。
ですので、「国産ミツバチから採取された」等と記載されているような商品はデタラメである可能性が高いと判断できます。
従って、皆さんがプロポリス商品を購入する場合は、必ず外国産のものから選ぶようにしてください。

日本のミツバチがなぜプロポリスを作らないのか。
その原因は、環境と習性にあると考えられています。
日本のミツバチは、プロポリスを作る必要がなくても生きていけますが、セイヨウミツバチはプロポリスを作らなければ生きていけないのです。

日本のミツバチとセイヨウミツバチの違いは、体の作りや病気の耐性のような基本的な部分から異なっています。
日本のミツバチは病気になりにくく、小柄な体ではありますが、野生の環境でも病気にならずにその人生を全うできる確率の高い蜂です。
スズメバチに襲われる事もありますが、病気で死んでしまうことはまれです。
対してセイヨウミツバチは、日本のミツバチよりも体が大きくがっしりとした体型なのですが、病気にかかりやすい特徴を持っています。
主には「アメリカ腐蛆病」「チョーク病」「ミツバチヘギイタダニ」などにかかりやすく、養蜂家がきちんと管理しないとすぐに病気になってしまいます。
つまり、巣からプロポリスを取り出してしまった直後は、非常に危険な状態になってしまうわけです。

プロポリスを飲みやすくするはちみつ

日本のミツバチが集めてくる蜂蜜は、セイヨウミツバチの蜂蜜と異なる特徴があります。
セイヨウミツバチは季節によって主に1種類の植物から蜂蜜を集める習性があるのに対し、日本のミツバチは複数の植物から蜂蜜を集めてくる特徴があります。
そのため、日本のミツバチの蜂蜜は味に深みや風味があり、独特の美味しさを味わうことができます。
プロポリスには独特の苦味や風味があり、そのまま飲むには少し抵抗があります。
しかし、蜂蜜に混ぜることで飲みやすくなり、毎日のプロポリスを美味しく飲むことができます。
蜂蜜にプロポリスを混ぜた商品も販売されておりますので、いろいろ試してみるのも面白いのではないでしょうか。

【参考】
プロポリスの風味:http://www.2boot.com/huumi.html