栄養と治療薬を作ってくれる蜜蜂

鎮痛剤や美容・健康食品として注目されているプロポリス。
そのプロポリスを採取作成しているのが、セイヨウミツバチです。
プロポリスは、セイヨウミツバチが行動範囲内の植物から採取する成分で作られています。
残念ながら、人間にはその成分を作り出すことが出来ないため、我々の祖先は「養蜂」という技術を習得して来ました。
その養蜂を生業とする人々を「養蜂家」と呼び、その起源は紀元前にまで遡ります。
紀元前数百年前から、我々人類とともに生き続けてきたセイヨウミツバチは、当時から今まで変わること無く、プロポリスを作り続けています。
今回はそんなセイヨウミツバチと、太古の昔から共に歩んできた養蜂家について、皆さんにご紹介させていただきます。

栄養と治療薬を作ってくれる蜜蜂

古代ギリシャ時代には、すでに養蜂家と呼ばれる人々が存在したという記録が残っており、蜜蜂の活躍が、いかに当時の人々にとって大切であったかが伺えます。
蜜蜂は、プロポリスだけではなく、ローヤルゼリーや蜜蝋など、多くの副産物を私達に与えてくれます。

「与えてくれる」と書けば、まるで蜜蜂が私達のために働いてくれているような印象を持ちますが、それは都合の良い言葉です。
実際は、女王蜂の為にローヤルゼリーを作り、巣の修復や巣内環境を良くするためにプロポリスを作り続けています。
せっかく作ったローヤルゼリーやプロポリスを人間が採取すると、セイヨウミツバチ達は人間に対して若干の抵抗を見せつつも、再びせっせと作り続けます。
セイヨウミツバチにとっては気の毒な話なのですが、ローヤルゼリーやプロポリスの残量が無くなった事を検知した彼らは、自らの本能に従って再び働き続けるのです。
人間の都合でセイヨウミツバチの生活が回っているような印象を受けますが、ローヤルゼリーやプロポリスが栄養補給や病気の治療に役に立つとなれば、致し方ないことなのかも知れません。

養蜂家は女王蜂を守り、巣を提供する。
セイヨウミツバチは、ローヤルゼリーやプロポリスを人間に提供する。
持ちつ持たれつという考え方も成立するといえるでしょう。
人間と昆虫ではありますが、お互いがお互いを必要とするバランスがとれていたからこそ、紀元前の昔から現在まで関係が壊れること無く続いてきたのかもしれません。

【参考】
プロポリスの様々な効能:http://www.homerunball.jp/pro0004.html